コラム「風」平成22年1月

新年のごあいさつ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 新年おめでとうございます。皆さんには自分史を彩るいろんな出来事を胸に去来させながら昨年を振り返り、新たな期待を持ってこの新春をお迎えのことと存じます。私も改めてさまざまな出来事を振り返り、「経験を知恵に」の思いを持って、今年の取り組みに意欲と決意を新たにしているところです。

 さて、昨年は皆さんご存知のとおり、美郷町合併5周年の年でした。一つの節目と言える年だからこそ、町政においては各般にわたっていろんな取り組みを展開した年でもありました。

 その中の大きい一つは、何と言っても公共施設と学校施設の再編計画の策定です。いろんな想いがある中、広い視野でご理解いただいた両施設の再編統合は、物心ともに「従前」に一つの区切りを付けるとともに、今後の新たな展開、いわば町づくり第二ステージの幕開けを宣言する意義を持っています。現在、その実現に力を注いでおりますが、皆さんにはこれからも「変化が持つ将来的意味」に共通認識をいただき、ご協力をお願いいたします。

 また、初めて取り組んだ施策のプロジェクト化も大きい位置付けでした。現在町では、水環境保全と交流促進をテーマにしたプロジェクトを各課横断的に展開しております。これは、誕生から一定時間を経た美郷町が今後どういう町になりたいのか、その大きな流れと方向性を示す意思表示の意味も持ちます。ちなみに、美郷町住民活動センター「みさぽーと」の取り組みも同様です。「美郷町はこういう町なんだ」という町の「姿と心」を皆さんで創り上げていくよう、今後も取り組みへのご参画をお願いいたします。

 その上で今年は、また新たな課題に挑みます。この4月、学校再編計画に基づき六郷小学校と六郷東根小学校を統合いたします。その後も順次、計画に基づき統合を進めてまいりますが、その空き校舎の利活用等の検討に着手しなければなりません。この対応も公共施設や学校施設の再編と同様、今後の町づくりに影響がありますので、公共施設再編計画を含めて、改めて広い観点で望ましい姿を慎重に議論してまいりたいと考えております。

 申すまでもなく、私たちを取り巻く環境はあらゆる分野で「冬」です。しかし、こういう時こそ「冬来たりなば春遠からじ」の思いで踏ん張り、頑張るしかありません。引き続き、一つひとつ真剣に取り組んでまいりますので、皆さんには町の取り組みに正しい情報を共有していただき、今後の町づくりに広くご参画いただけますよう重ねて心からお願い申し上げ、新年のあいさつといたします。

(広報「美郷」平成22年1月号より)

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