コラム「風」平成22年10月
発掘あるある・・・
秋田県美郷町長 松 田 知 己
そんなにテレビを見ている訳ではありませんが、最近、時々見るテレビでたびたびB級グルメを目にします。あるB級グルメは、経済効果が30億円以上との話もあるようですので、テレビ取材の対象になることも頷(うなず)けるところです。
そんなB級グルメ、皆さんもご存知なのは「横手やきそば」でしょう。昨年B-1グランプリで優勝した後の盛況ぶりはすごいもので、先般、私が「2番目にうまい」と思うお店に行った際は、県外ナンバーの車あり、そして行列ありという状況でした。(ちなみに私にとっての1番は、今はもうありませんが、JR後三年駅前にあった「人生食堂」。私のやきそばの原点で、とても美味(うま)かったです。)
そこで、B級グルメは何(なぜ)故にこうも人を惹(ひ)きつけるのか、考えてみました。まず浮かんでくるのが、地域限定であること。人は非日常に弱くて、旅行で「ここにしかない!」と言われるとついつい買ってしまうのと同じです(私だけでないですよね)。次に安いこと。いくら非日常と言ってもやはり財布は考えます。そして美味いこと。基本的に地域に持続して受け入れられる美味さがあります。
では美郷のB級グルメ、美郷まんまと美郷たぬ中はどうか。私は美味いと思うので、友人には「美郷町に来たら必ず食えよ」と半分脅していますが、さらなる工夫と努力は必要かも知れません。改めてみなさんに力添えをお願いしたいと思います。
その上で、この度はさらに、この地域ならではの食べ物として、安くて美味い農産加工品を発掘することにしました。題して「農産加工チャンピオン大会」。今月30日の美郷フェスタで開催いたします。商売に繋(つな)げていくことを前提に、美郷の個性ある農産加工品を洗い出し、産業振興と美郷の情報発信に活用していきたいと考えております。どうか当日の試食にご参加いただけるようお願いいたします。
私事ですが、最近痩せたと言われます。脱メタボをめざして食事等に気をつけた結果、確かに痩せました。しかし現在、改めて「維持」は難しいもんだと実感しています。B級グルメを含めて、美味いものがさらに美味い、食欲の秋だからです。
(広報「美郷」平成22年10月号より)