コラム「風」平成28年1月

新年のごあいさつ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 新年、おめでとうございます。毎年迎える大きな節目の年越しと年明け。みなさまにおかれましては、昨年を振り返りつつ今年一年を展望し、希望と期待を胸に新春をお迎えのことと存じます。私も、あっと言う間に過ぎ去った昨年を思い起こしながら、今年一年の美郷町の進むべき方向に想いを馳せているところです。

 さて、改めて昨年を振り返ります。昨年もみなさまのご理解のもと、各般の取り組みを推進できた年でした。地方交付税漸減への対応や公共施設等総合管理計画の策定着手。施設再編に伴う空き施設利用として、旧千畑南小学校活用の歴史民俗資料館・佐々木毅記念室等のオープンと、旧仙南東小学校活用の宿泊交流館ワクアスのオープン。健康長寿推進に向けて、血糖値測定キットや乳がんモデルなどを配置した「セルフチェックコーナー」の開設。産業振興を期して、「美郷雪華酵母」による日本酒や酒粕利用のラーメン、シフォンケーキ、まんじゅうなど特産品の製品化支援。そして、町づくりの新たな可能性を生むネットワーク構築として、北海道中富良野町と栃木県那珂川町との協定締結などなど。

 こうした昨年の動きを受けた平成28年は、引き続き財政健全化を基本に交付税漸減への対応に努めたいほか、公共施設等総合管理計画を確実に策定してまいりたいと思います。また、町づくりにおいては、昭和初期整備の六郷地区防火水道管の改修工事推進、歴史民俗資料館及び屋内スポーツ館の外構工事への着手、一定年数が経過した公民館の改修工事への着手など、公共施設等の適切な維持管理を推進してまいりたいと思います。また、住み良さを意識しながら人口減少に対応していくため、子育て支援策などの充実強化を図りたいほか、美郷町の存在感等を向上させるため、美郷雪華酵母活用の新たな特産品づくりの推進に加え、7月には湧水保全フォーラム全国大会を開催するなど、幅広く取り組んでまいりたいと思います。その結果、町民が美郷にさらに誇りを持ち、他者に自信を持って美郷を語ることができ、自らの生活拠点が美郷で良かったと、心から思える町になってまいりたいと存じます。

 これまで十一年の年輪を重ねてきた美郷町。さらにしっかりと根を張り、押しても倒れない存在となるよう、そしてさらに幹や枝が太くなり、強風にも折れない強さとなるよう、今年もがんばってまいりたいと存じますので、各般の取り組みに対するみなさまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げ、新年のあいさつといたします。    

(広報「美郷」平成28年1月号より)

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