平成31年1月 新年のごあいさつ
新年のごあいさつ
秋田県美郷町長 松 田 知 己
新年おめでとうございます。みなさまには昨年を振り返りながら、新たな期待や希望、願いを込めて、新年をお迎えのことと思います。
さて、昨年を振り返りますと、美郷町もいろいろな事柄があった年でした。特に印象深いのは、東京2020オリンピックに関連するタイ王国との交流です。ご承知のとおり、美郷町は来年の東京2020オリンピックで、タイ王国バドミントンチームの事前合宿地となります。そのため町では、合宿の円滑な実施とともに、東京2020オリンピックを心から楽しめるよう、タイ王国との交流に広く取り組んできました。
まずは、東京で開催されたバドミントンの国際大会に出場したタイ王国の選手が、一昨年に引き続きワクアスで合宿しました(そのうちの一人はなんと男子シングルスで準優勝です)。また、タイ文化の理解に向けて、タイ料理に親しむタイ食文化講座も開講しました。さらに、タイ王国との交流を支援するファンクラブ「プーアン」(タイ語で友達の意)を設立したほか、国際教育の一環として、美郷中学校とバンコク隣接ノンタブリー県アニュラチャプラシット校の生徒相互訪問も実現しました。また、美郷中学校の修学旅行では、在東京タイ王国大使館への訪問も実現し、まさに広く交流が展開できた1年でした。
今年も昨年の取り組みを踏まえて各般にわたる取り組みを進めてまいりたいと思います。まずは今年2月です。秋田空港からタイ王国にチャーター便が運航されます。地元空港発という得難い機会ですので、人数の制約はあるものの、タイ王国への理解促進の機会に活用してまいります。その際には、交流を開始したアニュラチャプラシット校を訪問するよう準備も進めております。また、町内の各種イベントでも、できる限りタイ王国関連ブースを準備するなど、タイ王国に触れる機会の増加を意識してまいりたいと思います。
いずれ、こうした取り組みを重ね、来る東京2020オリンピック・パラリンピックが、単に画面を通じて見るお祭りという認識ではなく、自分と何らか関係性のある、心から楽しめる貴重な機会として認識されることを願っております。また、こうした気持ちが記憶にしっかり刻まれることで、美郷町民として何らかの誇りに繋がることも期待しております。まさに心のレガシー(遺産)づくりです。こうした良き記憶は、きっと味わい深い人生の形成にも大切です。
今年は天皇陛下のご退位で元号が変わる年です。まさに大きな節目の年となります。今年も美郷町の各般の取り組みが順調に推移するようがんばるとともに、みなさまにとって良き1年となりますことを心よりお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。
(広報美郷 平成31年1月号より)