コラム「風」令和2年10月

地元に泊まろう

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 まずは秋田県初の内閣総理大臣の誕生、誠におめでとうございます。新型コロナはじめ困難な課題が山積している状況の中、菅内閣総理大臣には快刀乱麻を断つご活躍を心から期待を申し上げます。

 皆さんご認識のとおり、菅内閣総理大臣は総務大臣時代にふるさと納税制度を創設するとともに、官房長官時代には地方創生の推進など、一貫して地方に目を向けた政策推進に関わっていらっしゃいました。今後も「地方あって都市部あり」とのご認識のもと、地方創生の推進を後押ししていただきたいと思います。

 さてその地方創生、核心は地方が元気になることです。元気の出し方はいろいろあって、それぞれの自治体がアイデアを凝らして推進しているところですが、肝心なことはそこに住んでいる私たちがいかに地元を愛し、いかに地元を語れるかということではないかと思います。地元の良さを語れない地域に、誰が魅力を感じてくれるのか、足を運んでくれるのか、ということです。

 美郷町では、10月より「美郷に泊まろうキャンペーン」という企画を展開します。プレミアム付宿泊券を販売し、町内の宿泊施設に割安にお泊りいただくとともに、町内で食事や買い物をしていただこうというものです。詳細は10月3日に発表する予定です。この企画、一見すると町外向けに見えるかも知れませんが、そうではありません。町内向けでもあります。つまり、町民にとって身近過ぎて普段は宿泊しない施設に、この企画で割安で泊まってもらい、地元の良さを実感してもらおうという企画でもあります。町民みなさんに是非ともご利用いただき、地元をさらに語れる体験に繋げていただきたいと思います。ちなみに財源となっているのは、内閣府から交付される「地方創生臨時交付金」です。

 地域を語ることは己を知ることでもあります。みなさんで美郷の地をよく知り、みなさんで外に向かって美郷を発信していきましょう。もちろん私もがんばります。なんて言ったって、己を知る(知己)という名前ですから。笑

(広報美郷 令和2年10月号より)

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