令和2年12月 就任のあいさつ

就任のあいさつ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 この度、みなさまからご負託をいただき、これからの4年間、引き続き町長職を担わせていただくことになりました。めざす町の姿に向けて、全身全霊を以て努力してまいります。 

 しかしながら、その前途には困難が待ち受けています。まずは、生活全般に制約と影響を与えている新型コロナウイルス問題。感染予防に細心の注意を払った日常生活が求められ、今後も行事等の開催はじめ、地域経済への影響継続が懸念されます。そして人口減少問題。消費者及び生産者が減少することに伴う経済活動及び地域活力への影響が懸念されます。さらに財政問題。コロナ不況への経済テコ入れ策として、国は思い切った財政出動をしました。今後、その影響が町の財政運営にどういう形で顕在化するか心配です。

 こうした困難を受け止めながら、今後「美郷らしさ」に磨きをかけていくためには、将来の姿を見据えた熱意、工夫、そして結束が求められるものと思います。みなさまには多様性を受け止めながら、「今を生きながら未来を創る」観点で、今後の町づくりに「ワンチーム美郷」の体制で臨んでくださるよう、そして「存在感ある誇れる美郷町づくり」にご協力いただけますよう、お願いいたします。

 そのためにも私は、まずは住み良さに繋がる身近な課題の解決で、美郷生活の質の向上に努めてまいりたいと存じます。また、多様性を受け止める価値観で協調性ある美郷心(みさとごころ)を育むよう、その機会創出に注力してまいります。そのうえで、元気が出る各般の取り組みを推進し、美郷を語りたくなるとともに、町内外で美郷の存在感が向上していくよう努めてまいります。みなさまには、こうした今後の取り組みにご理解とご協力をお願いいたします。

 現在放送中の連続テレビ小説「エール」で、私は名曲「長崎の鐘」に込められた想いや願いを初めて知りました。その想いや願いの核心は「希望」でした。電気が走るような感動を覚えました。時代や環境が違えども、私たちは未来に向けた希望が必要です。美郷町がみなさまに未来への希望を感じてもらう自治体であり続けるよう、がんばってまいりますことを重ねて申し上げ、就任のあいさつといたします。

(広報美郷 令和2年12月号より)

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