コラム「風」令和3年11月

今期は果たして・・・

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 新型コロナウイルスに係る緊急事態宣言やまん延防止等重点措置がすべて解除され、安堵感と警戒感が入り混じった複雑な気分からひと月が経過です。第6波到来の可能性が言われており、やはり油断は禁物。引き続き一定の緊張感をもって対応をお願いいたします。

 さて、こちらの分野もいよいよ緊張感をもって臨む時期が到来しました。除雪作業です。1年前があの通りでしたので、さすがに2年連続はないだろう、と言うより「勘弁してくれ」と思っている方が大半ではないでしょうか。降雪で仕事が生まれる方もいるので安易には申せませんが、やはり生活感としては少雪を望むところです。

 その除雪作業、町では通勤・通学時間を意識して午前7時頃の終了を目標にしています。除雪延長は一昨年に路線を見直しても約450kmで、除雪車両74台で作業に当たります。除雪の実施判断は午前0時。除雪が必要と判断すれば午前1時に作業員は出勤。午前1時30分から作業開始です。通常の降雪量であれば午前7時頃の作業終了となりますが、しかし現実はそう甘くありません。

 降雪量が多ければ、当然作業時間は延びます。また、判断時間後の降雪の場合、朝方からの作業開始となります。結果、終了時間は大きくずれます。よく「もっと早く来て欲しい」旨の要望をいただきますが、お天気に左右される作業を厳しい労働環境の中、「人」が対応しますので、何とぞご理解とご協力をお願いいたします。

 また、消雪施設がある路線は消雪能力を上回る降雪で、溶けずに路面がデコボコになることがあります。根本的な解消は難しい課題ですが、今年一部区間で配水管・配水口を交換するとともに、舗装を改修しました。効果を検証し、結果が良ければ計画的に改修していく予定ですので、こちらもご理解とご協力をお願いいたします。

 道路脇に溜まった雪の排雪は、道路除雪の合間の実施ですので頻繁には行けません。そして作業の安全のために作業員の休息も必要です。適宜の対応にどうかご理解とご協力をお願いいたします。

 最善は尽くしますが、「今期は雪が少ないように」と祈る私です。

(広報美郷 令和3年11月号より)

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